第3章 自然農法イネの生育相(草姿)

~自信の持てる良い苗を植える。これが前提条件になる。
茎数の確保を焦らず、ゆっくり、育てる。これが基本になる。

自然農法の稲が本格的に生長を開始したように映るのは、田植え後1カ月頃。
最高分げつ期を迎えるのが遅いため(出穂前30日以降)、有効茎が多くなる。

葉は混み合うこともなく、涼しげで、太陽の恵みをいっぱいに受けながら育っていく。
分げつは競い合うこともなく、じっくり育つため、1本1本が太い。

青々と元気いっぱいで幼穂形成期を迎える。

夏秋まさり。暑くなるとグググッーと生長してくる。止め葉は長く、穂は大きい。
これが自然農法イネの生育相である。~

第3章 自然農法イネの生育相(草姿)

※現在、目次のみを掲載しています。順次投稿していきます。

目次

1.多収が期待できる生育相

2.自然農法イネの生育特性

1)初期生育は小さい
2)夏秋まさり

3.自然農法稲の草姿(生育相)の実際
~目指すべき生育相について~

1)連動する諸形質

2)多収の可能性を示す草姿
(1)穂が大きい稲の草姿
(2)受光体勢

3)倒伏性から見る ~出穂前40~25日の受光体勢がポイント~

4)収量性 ~目指すべき草姿~

コラム11
稲姿をイメージする

5)茎を太くして穂を大きくする ~出穂前45~20日がポイント~
(1)茎が太る時期
(2)穂への連動

6)最終分げつを生かす ~稲葉氏の指摘~

7)全体の動きとして捉える

コラム12
多収生育相を求める理由

8)完全充実の夏まさり型を目指して ~具体策を検討する~
(1)対策①追肥
(2)対策②中干し(落水)および間断かん水
(3)対策③微生物相の改善

9)食味

コラム13
‘美味しい,は‘美しい味,

4.まとめ